パワーリハビリテーション

パワーリハビリテーションとは?

従来のリハビリテーション

「従来型リハビリテーション」は脳卒中などの発病から急性期そして機能の回復期にかけて威力を発揮します。そして早く始めるほど機能の回復も良いようです。

しかし残念なことに、いかに効果的リハビリテーションとは言っても完全に元通りに回復するとは限らず、脳卒中などの多くは後遺症を残します。それを杖や装具によって時に家の中に手すりを付けたり、トイレを洋式にするなどして身のまわりのことが自立できるようにして退院となります。こういった努力にも関わらず、退院後何年もすると足腰の衰えから閉じこもりがちになり、更なる機能低下を招く結果となっていました。

パワーリハビリテーションと筋力強化との違いは?

虚弱高齢者、要介護者をターゲットとして行うトレーニングに筋力強化を求めると、膝や肘関節を痛める原因になります。

福祉のひろばが提唱するパワーリハビリテーションは小さい力、軽い負荷で、老化によって「動かない筋肉」「普段使わない筋肉」を動かすことで全身運動が出来、歩行などが安定していきます。

低負荷のマシントレーニング効果とは?

複数の筋肉がそれぞれ役割を持って働いています。

例えば、肘を曲げる時、そこに働く筋肉は1つではありません。そこには主動筋、補助筋、固定筋、拮抗筋があり、肘を曲げる運動では主動筋は上腕二頭筋であるとしても、その他に頸部から肩、肘付近から手関節まで殆どその上腕(腕)がそれぞれ役割を持って助け合い動いています。それが負荷のかかった運動になると、神経麻痺やジストロフィー、あるいはほかの原因によって筋肉が活動できなくなったり、弱くなった時にはそれに代わってより強い筋肉が働いてしまいます。その事で本来の目的でもある普段動いていない筋肉ではなく、普段動いている筋肉が主役となってしまい効果が半減するということに繋がります。

どれくらいの低負荷なのか?

パワーリハビリテーションの鍵は「軽い負荷」にあります。楽であると感じるトレーニングでは脈拍は最高でも1分間120mmHgまでであり、運動時の脈拍120mmHgという値は安全に運動を勧められる領域として心筋梗塞後や心臓に病気を持つ人の運動療法で盛んに用いられているものです。心臓に与える負担は入浴よりも少し軽い範囲と言われています。

パワーリハビリテーションを行っての行動変容

パワーリハビリテーションの効果により歩行状態が改善して仲間が増えグラウンドゴルフやツーデーマーチに参加されたり、独居のご利用者様が心理的な改善が図られ気持ちが前向きになり、明るく生活を送ることができています。

パワーリハビリテーションの効果とは?

歩行訓練の様子

パーキンソン病の方が治療薬を飲むと体の動きが良くなり、薬が切れると動きが悪くなります。パワーリハビリテーションを行うことで神経接合部から「ドーパミン」が放出され、パーキンソン薬と同じ効果を発揮するといわれています。

他には、転倒のリスクも大幅に改善され腰、肘が曲がり小刻みの歩行では体の重心を受ける床面の面積が小さくなり転びやすくなりますが、姿勢と腰・膝が真っ直ぐになり歩幅も広がってくると自然に転びにくくなります。パワーリハビリテーションは転倒予防にもなります。なお、それ以外にも糖尿病やうつ病にも効果があるといわれています。

パワーリハビリテーションの実施方法とは?

マシンをトレーニングするうえでのポイント

  1. 動機づけ
    対象者には体力に自信を失い、その回復を諦めていることが殆どです。トレーニング効果を十分に説明して動機づけることが大切です。
  2. 継続性
    プログラムを最後まで継続することが効果を生むことを強調し、中断しないようにきめ細やかに対応していきます。
  3. 負荷量と負荷の増量
    パワーリハビリテーションは「軽い負荷」だからこそ効果があることを十分に説明し、プログラムに従って負荷を増量していきます。
  4. 評価
    開始時、3か月後に評価を行い、トレーニング効果を知り、利用者様の自信を高めるうえで貴重なものとなります。そして、低下した場合には再度検討するために必要となります。

専門の研修を積んだスタッフが多数いるので安心。

福祉のひろば、パワーリハビリは、「特定非営利法人 介護予防・自立支援・パワーリハビリテーション研究会」が認定する運動器を使った機能向上サービスに関する課程を修了しており、皆様に安心してリハビリを受けていただけます。

マシンの種類

ホリゾンタルレッグプレス

立ち上がり・着座動作の改善、立位・歩行の安定を図ります。


レッグエクステーション/フレックション

膝関節周囲の安定性と可動域の改善、立位・歩行の安定を図ります。


ヒップアブダクション/アダクション

骨盤帯・股関節周囲の可動域と安定性、立位・歩行の安定を図ります。


トーソエックステーション/フレックション

立ち上がり・着座動作の改善、姿勢の改善を図ります。


ローイングMF

胸郭可動性の改善、姿勢の改善を図ります。

チェストプレス

持ち上げる動作の改善、肩・肘関節周囲の安定性の改善、胸郭可動性の改善を図ります。

パワーリハビリテーションのまとめ

パワーリハビリテーションには体の動作・体力を改善するという、言わば「物理的な改善ルート」がある他、「うつの改善」を中心とする「精神・心理的な改善ルート」があります。これが重なり合い、相乗的に作用して最終的な「行動変容」へ至ると言えます。